不良×男子校=イケメンの集まり!?

「あぁ、こいつ朝の事は覚えてないらしい。」



困り果てていると仁君が喋り出した。


仁君は私を見ながら言っているから多分“こいつ”は私の事だろう。

朝の事?もしかして仁君に一回聞かれたやつの事?



「え、覚えてないんですか?」


杉山君は仁君に向けていた視線を私に戻すと、目を見開きながら聞いてきた。



だって、朝の事って言われてもアバウト過ぎて分かんないよ。



「えっと、朝って何時ぐらいの時かな?」



少し愛想笑いをしながら杉山君に聞く。


愛想笑い、出来てるのかな?

なんか頬がピクピクいってる気がするけども。



「君が机に突っ伏していた時です。」

メガネの位置をカチャリと直しながら杉山君は答えてくれた。



机に、突っ伏して....。



あ、ああ!!


あの時ね!!!



「あー、あの時かー。」


そう空を仰ぎながら呟いた。



そうそう、そういえば....。


「なんか、大声が聞こえて睡眠妨害されたんだよね....。」




確か、誰かの名前を大声で......。








「ん?」




あれ?




誰かの、





名前?











「ああああああああああああああ!!!!」






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