愛のカタチ



―――――放課後




「ふ…藤井くん…」



柔らかく、甘ったるい声



「…植村さん…


来てくれたんだね。」



大きな瞳にまた、吸い込まれてゆく。




「さ…さっきの告白のことなんだけど…」



頬を赤く染め、モジモジしている。

とても可愛らしい仕草だが、妙な違和感を感じる




僕は気づいた。




これは、本当の植村さんじゃない。




僕が恋した彼女は"君"じゃない。







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