愛を教えて ―背徳の秘書―
――裸くらい見慣れた仲だ。下着を脱がせて欲しい。セックスフレンドに戻りたい訳じゃない。ただのお礼よ。


そんなことを言いながら、朝美の指は宗のベルトを外し始めていた。


「悪いけど、君の中に挿れるつもりはない」

「ええ、いいわ。お礼だもの。それに……この足じゃ強引に跨ることなんてできないわ」


朝美はあっさりと返事して、宗自身を口に含んだ。

あらゆるテクニックを駆使して、彼女は宗を高ぶらせていく。彼が限界を超えたそのとき――唐突に朝美は離れた。


宗は舌打ちして朝美を睨む。


「なんの真似だ？」

「お礼はここまでよ。ここから先はオプション」

「有料サービスってことか？」


朝美は片足に包帯を巻いたまま、他には何も身に着けず――大きく脚を開いた。


「いいわよ、自分で済ませるから。挿れたくないんでしょ？　あなたも……ご自分でどうぞ」


拷問だった。この状況で逆らえる男はいない。少なくとも、宗は逆らえる男ではなかった。


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