愛を教えて ―背徳の秘書―
(どこで狂い始めたんだ?)
自問自答したとき、雪音の顔が浮かんだ。
雪音を抱いてから、他の女を抱くことが楽しくなくなった。決定打は、他の女の存在を知られ、遊びなら付き合わない、と言われたことだ。
変わりたいと思った。それは嘘じゃない。
「中澤くんのことも、事故だと思います。病院には社員をやってますので、怪我の具合が判明しだい、直接話を聞きに行くつもりです」
「わかった。お前に任せる」
宗は一礼して社長室を後にした。
数時間後、病院に行かせた社員から連絡が入り――。
朝美は右足首を骨折しており、手術と入院が必要だが命には別状ないと聞き、宗はホッと胸を撫で下ろした。
午後から顔を出して来よう……そう考えたとき、彼の携帯が鳴る。
液晶画面には“志賀香織”の文字が浮かんでいた。
自問自答したとき、雪音の顔が浮かんだ。
雪音を抱いてから、他の女を抱くことが楽しくなくなった。決定打は、他の女の存在を知られ、遊びなら付き合わない、と言われたことだ。
変わりたいと思った。それは嘘じゃない。
「中澤くんのことも、事故だと思います。病院には社員をやってますので、怪我の具合が判明しだい、直接話を聞きに行くつもりです」
「わかった。お前に任せる」
宗は一礼して社長室を後にした。
数時間後、病院に行かせた社員から連絡が入り――。
朝美は右足首を骨折しており、手術と入院が必要だが命には別状ないと聞き、宗はホッと胸を撫で下ろした。
午後から顔を出して来よう……そう考えたとき、彼の携帯が鳴る。
液晶画面には“志賀香織”の文字が浮かんでいた。