大嫌いだから、ね? ③
 キッチンは、シンクに顔が映るほどぴかぴかで新しかった。

 たくさんある戸棚や引きだしの中に、鍋や食器棚が入っていた。それも真新しい。



 ・・・ものすごく、きれいだから・・・傷をつけたりしないように使わせてもらわないと。



 炊飯器の内がまはやっぱり空で、収納棚をのぞいてみたら、まだ、開封されていないお米があった。無洗米だ。

 あけていいのかな・・・でも、ご飯炊かなきゃいけないから・・・あとで、台所使わせてもらったって、おうちの方あてにメッセージでも残そう。

 お母さんが渡してくれた買い物袋の中からは、いろいろでてきた。長ネギ、ぶりの切り身、大根。鶏肉、ごぼう、あげ、粉ゼラチンなどなど。

 お母さん、何を作ろうとしていたんだろう? 和食? それとも、安かったものをいろいろとかったのかな?

 和食でいいかな? 光くん。

 私が作るものなら、なんでもいいっていっていたし・・・。

 冷蔵庫の中は、飲み物とヨーグルト、お酒、でも、調味料はいろいろとそろっているようなので味付けには困らないと思う。

 私はキッチンの棚に、きちんとプレスしておかれていたエプロンを借りた。

 とりあえず、時間のかかるご飯を炊こう。



 光くんは病人だし、やわらかめに炊いたほうがいいかな?

 

 ソファにいる光くんに目をやると、うつぶせになってじっとしていた。

 大丈夫かな? 食べれるかな? とりあえず、すこしでもおなかに入れてもらって、薬のんでもらわないと。
 
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