お仕置きしてやろうか?~ご主人様は俺様王子~

もやもやした気持ちを抱えたまま過ごす毎日は短いような、長いような…。


「何があったかは知らないけどため息ばっかついてると不幸になるわよ?」


「はぃ…」


その通りですとも。


早く気持ちを切り替えなきゃ…。


でもこのままでいいなんて到底思えないから悩んでいるわけで…。


「てかそろそろ行ったら?一ノ宮君待ってるんじゃないの?」


「えっ?」


教室の時計を確認するともう約束の時間を10分過ぎていてあたしは「やばっ!」と声を漏らした。


「じゃあ、また明日ね!!」


「はーい」


マフラーを首にぐるぐるに巻きつけて慌てて玄関を出る。


外は風が強く落葉がカラカラと音を立てていた。


「うー、さむっ」

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