セカンド・サラン~年下君に恋して~
15章 ほんのひと時
焼き肉屋さんを出ると、

私のうちへは、歩いて行ける。

でももう10時近かった。

明日も仕事はある。

ジョンフン、帰るかな。

私は、今まであれこれ悩んでいたことが、

ほぐれて、なんとなくいい気分になっていた。

だから、今日はこれで満足だった。

「愛さん、もう一軒行こうか!」

「ええ?大丈夫?」

「へいき、へいき。」

やっぱ若いってこういうことかしら。

っていうほど、私年とっているわけじゃないけど。

でも、家に来る?って誘うことはためらった。

「じゃ、つきあいましょう!」

「んじゃ、愛さんち!」

「ええ?うちは、今お酒なくって。」

「買ってけば、いいよ。飲み直そう!」

「って、けっこう、酔ってない?」

「だから、ケンチャナ、ケンチャナ(大丈夫)」

「全然、ケンチャナじゃないじゃない。

 もう、こんなに弱かった?」

今日のジョンフンは、珍しく酔っていた。


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