あの日の夕暮れ、
見知らぬ街角、
二人で腕組み覗いたあの店、
ガラスに映る二つの笑顔、
永久に続く微笑の絆。

淡く、濃く、
心に沁みる色合いに、
心奪われ見つめる「ガレ」、
再びの邂逅をランプに誓い、
別離のホームへ足取り重く。

気づかぬ間に下り来た階段、
見上げれば果てしなく、
見詰め合う瞳に憂いが溢れる、
岐路に立ち、離れる指先悲し、
二人を分かつ鉄路憎し。

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