FORTUNE~フォーチュンシリーズPAGE1
(……何で?)
まず、疑問が湧き上がった。
ヴァジュラとの最後の戦いの後。これで、皆の所に胸を張って行ける、と思った。
そう、確実に“死”を覚悟していた。
なのに何故、沙都美がここにいるのだろう?
しかも、意識不明だった彼女が、あんなに元気そうに駆けて行ったのは……何故なのだろう。
(夢……?)
死に際に、夢でも見ているのだろうか。
ずっと心にあった妹の姿を、一目見ようとして。
(そうか……これは夢なんだ……)
その答えに満足して、聖はまた目を閉じようとした。
しかし。
ガタガタン、と激しい音がしたので目を開けると、そこには母が髪を振り乱して立っていた。
「ひ、じりっ……」
静は手にしていた白い花束を床に放り投げ、聖に飛びついた。
「ああ、聖! 良かった……良かった……!」
「母さん……?」
「貴方が東京で瓦礫の中から発見された時は、もう、助からないんじゃないかって、お母さん──」
まず、疑問が湧き上がった。
ヴァジュラとの最後の戦いの後。これで、皆の所に胸を張って行ける、と思った。
そう、確実に“死”を覚悟していた。
なのに何故、沙都美がここにいるのだろう?
しかも、意識不明だった彼女が、あんなに元気そうに駆けて行ったのは……何故なのだろう。
(夢……?)
死に際に、夢でも見ているのだろうか。
ずっと心にあった妹の姿を、一目見ようとして。
(そうか……これは夢なんだ……)
その答えに満足して、聖はまた目を閉じようとした。
しかし。
ガタガタン、と激しい音がしたので目を開けると、そこには母が髪を振り乱して立っていた。
「ひ、じりっ……」
静は手にしていた白い花束を床に放り投げ、聖に飛びついた。
「ああ、聖! 良かった……良かった……!」
「母さん……?」
「貴方が東京で瓦礫の中から発見された時は、もう、助からないんじゃないかって、お母さん──」