やさしい手を僕に下さい
心…
 良い天気が僕の心を暗くする

無くなった腕も

失くした心も

僕に残るものなんて

何もない。

 病室を出た廊下が

静かだった。

また1人誰かこの世を去った。

病室のドアが閉められた。

「石田さん ちょっと病室に

入ってくれる?」

看護師はそう言って

僕の病室のドアを閉めた。
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