平凡太~ヘイボンタ~の恋
「待ってくださぁい、平太先輩!」


早足で歩き、無言で改札口をくぐる。


「平太先輩のお家、連れてってくれるんですよねぇ?」


「栞を送る。今日はそれでいいだろ?」


「わぁ♪栞ね、ご飯作ってあげるぅ」


「送るだけ。栞の家にはあがらない」


「平太先輩って冷たいんだぁ。いいのかなぁ?栞、明日にはみんなにバラしちゃうカモ、ですよぉ?」


「………」


面倒なコに目をつけられたモンだ、と。


困惑と迷惑しか感じない。


「オムライスでいいですかぁ?」


疲れ果てたサラリーマンを乗せる電車の中で、栞だけが浮いている。


電車を降り、栞の家へ。
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