恋するイケメン
近づく3人を鋭い目で見ている泉堂君。

繋がれた手が引かれ泉堂君が少し私の前に立った。



「お招きありがとうございます。」


私達の前に来た3人に慌ててお辞儀をした。


「お待ちしてましたわ。こちらの方達を紹介してくださる。」


にっこりと微笑んでいる会長達。


「あのっ!すいません。」

「いいのよ…気になさらないで。」


「泉堂君と岳君と啓志君です。」


「……………。」
「ど~も~。」
「こんにちは。」


泉堂君たら…なんで睨んでるの…。


「生徒会長の桜川 聖です。本来は女性だけのパーティーですけれど、今日は特別に許可しますわ。どうぞ楽しんでらして。」


「ありがとうございます。」


軽く頭を下げ、離れていく生徒会長の後ろ姿を見送った。


「思い出したか?啓志。」


泉堂君が生徒会長から啓志君に視線を移す。


「まだ……どこかで会ってる気がするんだよね。」

眉間にしわを寄せ、会長達を見る。


何?
2人の会話に首を傾げていると、泉堂君が私を見下ろし、肩を抱き寄せる。


「亜由美、俺から離れんな。」


恥ずかしさに俯く。
なんでこんなにくっつくの?


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