君の世界には
「忘れ物したー・・・ってアレ、
 もしかして未来ちゃん?」
「・・・うん。」
ぼけーーっとして、何かを
考えてる。

「何考えてるの?」
興味本位で聞いてみた。
すると彼女は、

「世界には、この世にはね、
 終わりなんてなければ
 永遠だってないんだよ。」
「それって矛盾してない?」

そう訪ねると、彼女は言った。
「うん。でもね、
 それがこの世界の決まりなんだよ。」
「決まり?」
「恋愛だってそうでしょう?
 2人の魂は消えても愛情はずっと
 どこかに残っているんだよ」

このときふいに笑った彼女の顔に
俺は心奪われたんだ。

「未来。」
「なに?」
「なんでもない。」

嘘。君が・・・
“好きだよ。”
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