先生と執事【続・短編】





「おーい、麻椿!!お前も来いよぉっ」





そして、そんな私達の気持ちに気づいたのか、お父さんがお母さんを呼んだ。





「…うん。解った、今いくね。」





お母さんは家族が大好きだから。




自分の事より家族の事を優先するから。





だから、この時も無理して私達と遊んでくれようとしたんだよね。





浜辺に座っていたお母さんは、ゆっくりと腰を上げて海へと歩いてきた。





「お母さーん!!!」




「早く早く!!!!!」





「うん…待ってね。」





そして、海へと足を入れ一歩二歩と進んだあたりでお母さんの様子が変わりだした。





「…麻椿?」







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