悪魔のようなアナタ ~with.Akito~




たまに見せる激しい面も灯里に対する愛情の表れだ。

優しい時も怒っている時も、晃人は灯里のことを心から想っている。


灯里はテーブルの上に置いてあったお揃いのカップを手に取り、眺めた。

未来のことはわからないけれど、今はただこうして二人で幸せを感じていたい。

――――晃人の想いに応えたい。


灯里はカップを新しい食器棚にしまい、踵を返した……。


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