悪魔のようなアナタ ~with.Akito~



けれどあの夜から、灯里が自分を見る目が少しずつ変わってきた。

自分に向ける眼差しに、これまでとは違う感情が混ざり始めた。

灯里のあの眼差しを前にすると、晃人の胸にこれまでに感じたことのない純粋な喜びが湧き上がる。


灯里が自分の方を向いてくれているのなら、いつまででも待てる。

この再会を、この運命を確実なものにするためなら、どんな努力も惜しまない……。


晃人は灯里の髪を撫で、唇にそっと口づけた。

薬の香りとともに、甘い熱が二人の唇の間に溶けていく。

晃人は灯里の髪を優しく撫で、ゆっくりと立ち上がって寝室を出た……。



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