真夏の海のシンデレラ
案の定、起きて携帯を見た浩二は私に嘘をついた。


「友達からメールだ!」


きっと、その後そっと電源を切ったのだろう。



私は真っ暗な海の方を眺めながら泣いていた。


声には出さずに。


「ヒナ~そんなに俺との初エッチ気持ちよかった~?」


何にも知らない浩二は、私の腰に腕を絡ませ、自分の頭を私の胸に押し当ててきた。


私は必死に、泣いている事がばれない様に、彼に抱きついた。


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