真夏の海のシンデレラ
「ヒナって結構大胆だね?俺の前だけでだろ?」


私を腕に抱きながら優しく聞いてくる浩二。


「当たり前じゃん」


少し震えてしまった声は、浩二にはバレていなかった。


「こんな遅くまでごめんな。もう1時過ぎてるし、そろそろ送ってくよ」


「うん」


元気のない私に、浩二が聞いた。


「どうした? なんかヒナ違う。 最初のエッチの時と全然違ったし、今も全然元気ないじゃん。」


「なんでもないよ。ちょっとお酒飲みすぎて具合悪いかも」


「マジ?ごめん、無理させて。車で寝てけよ。ちゃんと送ってくからさ。」


「うん、ありがとう」


その時できた精一杯の笑顔を見せた。
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