人形の微笑
その素早さ。身のこなし。
『あぁ……あの噂通り……
リリスは暗殺者だったんだ……』
鋭利な刃物の感触を感じながら、クロアはそんな事を漠然と思った。
その瞳には恐れも、怯えも浮かんではいない。
いつも通りに真っ直ぐ、リリスを見つめ返す。
「……………っ」
その態度に、逆にリリスは戸惑っていた。
『この男……』
普通ならこの状況、泣いて怯えながら命乞いをする所なのに……。
クロアには、それが無い。