人形の微笑



――…かつて。


まだ世界が混沌としていて、神に護られた国も少なかった頃。



ルカは、運命の恋に落ちた。



相手はもちろん、神。


仲睦まじい二人は、一緒にいるだけでも幸せだった。



……だが、二柱の間には一つの壁が立ちはだかっていた。



それは、【力】の差。




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