君に、この声を。



やっと自分の心に希望の光が差し込んだと思ったときだった。



奏太の口がニッと歪み、白い歯が覗く。



「あんた、おもしれぇな」



そう言うと同時に、ぶはっとふき出す奏太。



――――は?



「でも、残念ながらハズレ。りんごは俺の一番嫌いな食べ物」



さっきの能面だった奏太は一変して、今は輝かしい笑顔。


その奏太の言葉を理解するのに数秒かかった。



……――りんごが一番嫌い!?


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