片想いデビュー【完】


唖然として、私は京を見つめる。



『大森千里さんだよね?』



昨日の京からは、想像できないほど爽やかな王子様スマイルを浮かべた。



『……』




それに対し、無言の私。



『実はさ、ちょっと用事があるんだけど…来てくれない??』





京は、そう言うと、私の腕を引っ張ってきた。




そして、未だに呆然としている私を連れて足早に教室を出ていく。



その後ろでは、またもや女子の悲鳴に近いキンキンした声が教室中に響いていた。




< 33 / 69 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop