歌姫はギタリストに恋をする゚*。
でもそれは幻想だ。


慶はモテるし…

才能だってあるし…

お金はもってるし…


まだ若いもんね。



まだ遊びたいに決まってるよ…



また溢れだす涙。



大丈夫。

いつも通り笑ってればいいじゃない。


さっきのことは見なかったことにすればいい…

幸いにも私が目撃したことは、ふたりにはバレてないみたいだし…



割りきって考えればいいよ…

美咲さまは美人だし…性格もいいし…それに・・


慶は私の彼氏であっても…

私の『モノ』ではないんだから…



明るく考えてるつもり。

前向きに考えたつもりなのに…



涙は次から次えとあふれでてきた。


気がつくと時間はかなり過ぎていて、慌てて崩れたメイクを直した。
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