好きになっても、いいですか?
*
「終わった、終わった!」
伸びをして時計を見ると、敦志と別れてから30分ちょっとしか経っていない。
しかし時刻は夜の8時。
大体の社員は皆、帰社しているだろう。
麻子は片づけを終え、簡単に明日の準備も整えると、部屋の最終チェックをして帰ろうとした。
電気や引き出しのカギの確認などを念入りに行って、社長室も同じようにチェックしに入った。
(あんまり触ったら、また何言われるかわかんないから、さらっとでいいや)
そう思いながら、麻子は社長室のデスクに近づいて軽く見回した。
さあ、帰ろうか、という時に、足もとに何かが落ちているのに気が付き、それを拾い上げる。
「……カード?よりも全然小さいけど……もしかしてキー……?」
「終わった、終わった!」
伸びをして時計を見ると、敦志と別れてから30分ちょっとしか経っていない。
しかし時刻は夜の8時。
大体の社員は皆、帰社しているだろう。
麻子は片づけを終え、簡単に明日の準備も整えると、部屋の最終チェックをして帰ろうとした。
電気や引き出しのカギの確認などを念入りに行って、社長室も同じようにチェックしに入った。
(あんまり触ったら、また何言われるかわかんないから、さらっとでいいや)
そう思いながら、麻子は社長室のデスクに近づいて軽く見回した。
さあ、帰ろうか、という時に、足もとに何かが落ちているのに気が付き、それを拾い上げる。
「……カード?よりも全然小さいけど……もしかしてキー……?」