好きになっても、いいですか?

第一秘書室に戻ると、午後の就業時間まであと5分。


早めに仕事の続きをしようと机に向かってパソコンを開いたときに、また嫌な予感のするメールが来ていることに気づいてしまう。


(まさか、宇野さん……は、もう昨日で話はついたはずだし――)


残る可能性は、先程、午前中に修羅場にいて痛いほど視線をぶつけてきた純一。
そう思って、ドクンドクンとする胸を抑えながらメールを開く。


「?!」


そのメールを見て、麻子は心臓が止まりそうになった。



【明日20時に、一人で○○公園に来ること】




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