囚われの姫
「ティアラ姫、我々に迷惑をかけたと感じていらっしゃるのであれば、それは違います。」
「…でもっ!」
ティアラがマクサスに何か言おうと口を開いた瞬間、
ドアをノックする音が彼女の言葉を遮った。
「マクサス?
入るぞ?」
「っ……!」
「リューン様!」
ティアラはビクリと肩を揺らし、隠れる必要などないのに、思わず布団に潜り込んでしまった。
冷静なマクサスでさえ、まさかリューン自ら現れるとは思っていなかったため慌ててドアに近づく。