生きる。
援助交際、レイプ。
20歳の私はまた東京へ仕事に通っていた。
出会い系のさくらをしていた。

次の週はライブ。
でもお金のなかった私は、また援交に頼った。

「今日の夜、新宿で会える人」

こう書けば皆食いついてくる。

そんな中こんなメールが来た。

「中出3で会えますか、ピ、ル持ってます」。

この頃の私にあまりピルの知識はなかった。
なのでピルというものは一回飲めば効くものもあるのだと想った。

いざ会って、ホテルに行くと、毒々しい青い錠剤を渡された。
「これを飲めば効くよ」と。
訝しげに想いながらも飲んだ。
気が付くと私は中出されていて、そこで記憶が飛んだ。
また起きた時も意識は朦朧としていて、何故かバスルームにいた。

そこで確かに聞いた。
部屋のドアが閉まる音。

慌てて部屋に戻り、財布の中を確認。
案の定抜かれていた。7000円。

どうしようかとフラフラのままホテルから出ると、一人のおじさんが声を掛けてきた。
どうやらフラフラな私をほっとけない様子。
結局そのおじさんとは朝までホテルにいて、3万円頂いた。

今想えばあの薬はハルだった。今飲んでるので分かる。
次の日、朝電車に乗ろうとしたら気持ち悪くて乗れなかった。

その日から私は乗り物に乗れなくなった。
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