ねぇ、私に染まってよ。

手を伸ばせばすぐに触れられる距離でナオが髪をかきあげる。

だから私も手を伸ばして――。


「すぐ髪触んのな?」

「うん、ナオの髪、好き」

「知ってるか?髪触るのって欲求不満なんだってさ」

「そうかも」


素直に答えたのにナオはやっぱり笑ってた。


「風呂、入る?」

「うん、髪洗ってあげる」

「いいよ、別に」

「洗いたいの」

「変なヤツ」


だってこの髪に触れたいんだもの。

この髪にはシトラスの香りが似合うと思うの。

私と同じシャンプー。




ねぇ、もっと私に染まってよ。
< 3 / 3 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:3

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

都合のいい男

総文字数/839

恋愛(ラブコメ)2ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
*:..。o○ ○o。..:**:..。o○ ○o。..:* 都合のいい男でいいよ。 浮気も許してあげる。 だって、君が好きだから *:..。o○ ○o。..:**:..。o○ ○o。..:*
嘘つきラビリンス

総文字数/33,866

恋愛(ラブコメ)100ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「可愛い」 彼の嘘に惑わされてはいけない。 「ホント、恋羽さん可愛い」 彼は平気で嘘をつく。 「僕は恋羽さんが好きだよ」 ほら、また――。
悪徳商法

総文字数/938

恋愛(オフィスラブ)4ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「クーリングオフ効きませんから」 その甘い誘惑は、 「悪徳商法?」 『彼氏がいるのに後輩と・・・』 TABOO提出作品

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop