ブルーブラック2

3.束の間の休息



(あれ··ここは···?)


「ああ、気が付いた?」


ぱちっと目を開けて天井を見る。
次に横の衣装ケースに目が行くと、その前に人影が割り込んできた。


「マジびっくりした」

「つ、椿···?!」


がばっと上半身を起こすとそこは弟の部屋だった。


「え?なに?なんで??」

「そりゃこっちが聞きたいよ」


椿が呆れと安堵とが混じったような声でそういうと百合香がお腹を抑えて思い出す。


「椿、ちょっとごめん!」


< 158 / 388 >

この作品をシェア

pagetop