ブルーブラック2

駐車場につくと、なんだかそこにこうしてある白い車がとても懐かしく感じた。

暗い夜の下に静かに光を放つ白い車。


まるでこれから初デートに似た緊張感が百合香を襲う。
いい意味でも、よくない意味でも。


ピピッと音を立てて解錠されると、百合香はまた一歩、ゆっくりと助手席へ近づく。


(あ···ちょっとマズイ··かも)


今まで薬と気を張っていたおかげで治まっていた月に一度の女の子の痛み。

百合香は決して重い方ではないはずなのだが、最近の疲れと精神的ストレスも相まってついに蹲ってしまう。


「――――ゆ、」

「百合お姉さん!!!」


智が駆け寄ろうとした直前、痛みを一瞬忘れる声が後ろから聞こえてきて百合香はその態勢のまま後ろを見る。


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