ブルーブラック２
（結果出てからで、いいよね）


百合香は残りの半日をウインドウショッピングや新しいカフェ発掘などで消化しようと、そのまま街中を一人歩きながら考える。


実は、今日の病院の件について智には言わなかった。

どうしようかと考えて考えて···
しかし、やはり“婦人科”の絡みだとなかなか簡単には相談もできなくて。
智を頼りにしていない訳ではない。

ただお互いに、『欲しい』とはわかってはいるものの、どの位のレベルの『欲しい』なのかが確かめられずにいる。


まだ急がなくていい。マイペースで行こう。


という欲求なのか、百合香のように、


本音は今すぐにでも欲しい。出来ることまでならチャレンジしたい。


なのか。
別にそれが元で嫌いになるなんてことはありえないと百合香自身が理解している。

だけどデリケートな問題だからこそ、そこですれ違ってしまうことが怖い。

< 68 / 388 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop