黒の寵愛
「コレはねコマキって言って凄く大きな鳥が引っ張って後は乗る人の少しの魔力で動く乗り物さ」

そう静馬さんは教えてくれた

コマキか…

「あぁ沙夜ちゃん
もう凪左高校に着いたみたいだよ」

静馬さんの言葉に私は冬夜さんから離れて窓から外を見た

外には大きなお屋敷みたいな建物があってその周りに森が広がっていた
そしてその周りを柵が囲んでいた

『…凪左高校って広いんですね』

「うん此処は金持ち学校だからね大きいんだよ」

静馬さんは顔を少し歪めながら言った

「沙夜降りるぞ」

いつの間にか停止していて建物のドアの目の前に止まっていた

私は冬夜さんと手を繋ぎながらコマキから降りた

そういえば静馬さんも仕事で此処にいるのかな?

『…静馬さんも仕事ですか?』
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