黒い翼


一番最後の階段を下りた時。


荒い息が聞こえた。


―—…うわ、マジで?


なんて思いながらそっちの方を見てみると、日蔭の所に一人の女子がぐったりとしていた。


茶髪のショートヘアに、ローファではなく、真っ黒のハイカット。


まわりには男はいなくて、女一人。


彼女は辛そうに喘いでいた。
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