囚われ姫~今宵降りゆく星屑は~
あたしを離す気がない西舘くんはそのままあたしを堕落させようとした。
解っていた。
ストーカーに何を言っても無駄だとは。




また汚れちゃうな、神崎さんに会えないな、と思って目を瞑ったその瞬間だった。
一番欲していた声が届けられたのは。




「刹那!」
「姉サン!」




一番欲していたものを見つけたライオンは、あたしをストーカーから引き離した。
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