オークションの悪戯-イタズラ-

それぞれに伝えたいこと。

「ほんと、帰ってきたばかりで

閑散としてて…」

「いいわ、お茶もいらない」

でもやっぱり失礼なのでお茶は出した。

「急にどうしたんですか?」

「私と暁人さんが御茶会のとき

何の話してたか知ってる?」

「いえ、全く」

「マンション販売者の行方を

話してたのよ」

「確か、暁人さんはホテル王、

伊原さんは宝石商でしたよね?」

「あなた、本当に何も聞いてないのね」

「はい?」

「まぁいいわ、その話よりも

あなた浮気したの?」

「はい!?」

もっと謎が増える。

「暁人さんは可愛い嫉妬をしたのよ、

まさかここまで大きくなるとは

思わなかったけど」

「はい?」

「言っとくけど私と暁人さんが

暁人さんの部屋にいたときは

私脱いでないから、

癒してあげようと思ったけど

まんまと断られたわよ」

「そうなんですか…」


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