オークションの悪戯-イタズラ-
「暁人さん、何処にいますか?」

スマホで話し続ける。

『ここにいるよ』

振り返れば暁人さんがいた。

そのまま腕を引かれて

暁人さんの部屋に行く。

「本当にいいの?」

「はい」

「もし離れたら一億請求するから」

「私の方が請求してやりますよ、

飽きるまで、飽きても貴方の

そばに居続けたいです」

暁人さんに押し倒される。

「もう一生逃げられない、逃がさない

これが

“オークションの悪戯”なんだよ」

私はベッドへ沈んで

暁人さんの腕の中へ堕ちていく。




私も逃がさないんだから。 END
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