私のヒーロー=ヤンキー君☆
「その顔が一番やな。」
「え?ごめん、聞き取れなかった。何?」
「……何でもない!ここら辺でたまり場みたいになる場所はないんか?」
そう聞くと、茉智は腕を組んで「う〜ん…」とうなった。
「あっ!1つだけある!!」
「おっ!?どこや!!」
「大きな廃工場が少し遠いけどあるわ。そこなら広いし、人目につかないからもしかしたら……」
「よっしゃ、ほな行くで!!」
「あっ、羽柴!そっちじゃなくて、反対!!」
そう言うと、茉智は走り出した。
「なっ…そういうことは先に言えや!!茉智、待てって!!」
俺は走る茉智を追いかけた。