赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
「キサラ様。レディなのですから悲鳴ももう少しお淑《しと》やかに」

「そ、そんなこと言ったってーーぎゃあぁ!」


昼食後、早速セラから指導を受け始めたキサラ。

だが、セラは思っていた以上にスパルタだった。

……というより、メチャクチャだった。


楽器はとりあえず片っ端から演奏させられた。
鳴らし方も分からないのに、説明もなく。

なのに音が出ないと頭を叩かれた。酷いときは床に突っ伏す程強く。
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