赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
「その、何と言いますか……。伯爵がご自分で選ばれたので、私からは何とも……」

初めて聞いた理由に、キサラは少なからず驚いた。


(そうだったんだ。でもいつ選んだんだろう? 会った覚えは無いけれど……)

「それにしても、普通の村娘だと聞いていたので不安でしたが、お会いして少し安心致しました」

「?」


「教養などはこれから覚えて頂けれは良いですが、容姿ばかりはどうにも出来ませんから。思っていたよりずっと愛らしい方で安心致しました」
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