赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
恥ずかしいやらショックやらで、ジュークは口元を押さえ赤面した。


だが、その身にあるのは確かな満足感。

キサラの唇を貪る様に奪い、喜びを感じていた。


(何なんだ俺は。変態か!?)

そう考えると尚更ショックだった。



だが、キサラが起きなかったことだけが幸運だ。

もし起きてしまっていたら、何と説明すれば良いのか見当もつかなかっただろうから。


(本当に、自分自身が分からない)

そう実感しながら、今日も夜は更《ふ》けて行った。
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