赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
「さあ? それは秘密と言うことで」

極限に怪しい。

アンジーもそう思ったのか、非常に疑わしい目をジルに向けている。


だが、それ以上の追求はしなかった。


「……まあ良いわ。今はそんな事よりーー」

そうして彼女はキサラに視線を向ける。


「ごめんなさいね、キサラさん。さっきはあんな事をして。感情が昂ぶって、抑えが効かなくなっちゃっただけなの」

優しく微笑むアンジー。

だが、その目は暗く仄《ほの》かに狂気が見え隠れしていた。
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