赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
すぐにまたキサラを追おうとする。

だがクルスがジュークの存在に気付き声を上げた。


「じ、ジューク様!? あ……申し訳ありません!!」

いきなり謝られ、立ち去ろうにも立ち去りにくくなってしまう。


だが、続けられた言葉には聞き捨てならないものがあった。


「気絶したキサラ様を連れ出したのは自分です。お叱りは後で必ず受けます! ですから、今は早くキサラ様を助けて下さい!」

キサラを連れ出したという話もだが、助けてくれとはどう言う事なのか。
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