赫の守護〜無自覚溺愛吸血鬼〜
聞き終えた感想としては、何だか本当に昔話でも聞いているかのようだった。

現実味が無い。


だが、一つはっきりしたことがある。

「つまり……。あたしが花嫁に選ばれたということは、ジューク様の業を半分背負っているという事ですか?」

確認のためにキサラは質問した。

自分はジュークの愛する者に選ばれたのか、と。


(……でも、その“愛する者《あたし》”の首を締めたのよね。何それ、やっぱりジューク様ってばアブノーマル!?)
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