私と彼の日課
そして何よりも一番癒されるのが……。

「このぷにぷに感がたまらない……」

ハルの肉球は柔らかくて、触っているだけで癒される。
彼がやって来る以前から私は犬の肉球が好きで、
友達の家に犬がいると遊びに行った時必ず触ってしまう。
親バカかもしれないけれど、ハルは今まで触ったどんな肉球よりも柔らかくて気持ち良い。
触られているハル自身はどう思っているかどうかは分からない。
けれど私にとってハルの肉球を触る事で、まるで全ての疲れが吹っ飛ぶよう。
これをしなければ一日を終わらせる事は出来ない位に。
そんな今日はハルに一つの報告があるのだ。

「ねえ、ハル。もう少ししたらね……」

新しいご主人さまが出来るかもしれないよ? なんて。
君は言ったら嫉妬するかな? いや、嫉妬するのは新しいご主人さま? 
それは一緒に住むまでまだ分からない。
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