君の声がききたい
旅行
「じゃ――早速!俺と虹が付き合ったことに………」


「「乾杯〜」」


修也がデレデレな表情で酒を飲み、俺たちはやや呆れながら乾杯をする…



沙和と同棲して数日後。

突然修也から、居酒屋に呼ばれた俺と沙和、隼人とハルちゃん。



「いやあ…突然ごめんね!どうしてもみんなには知らせたかったからさっ」


デレッとしながら、隣にいる虹ちゃんの肩を抱く修也。

虹ちゃんはちょっと恥ずかしそうだ…




「要するに。修也くんと虹が付き合ったことを、報告したってことね」

「だったら…電話とかメールで良かったんじゃ……」

「ダメダメ〜ちゃんとみんなに御披露目しないとな。ね、虹?」

「…う、うん」


隼人とハルちゃん、苦笑い。

修也は笑顔で、虹ちゃん照れ顔。




ちょいちょい




すると、隣にいる沙和が俺の服を引っ張った。




――『あの2人…本当に付き合ったね!奏の言った通りだ〜』

――『初めて虹ちゃんに会った時の修也の顔見て…なんとなくわかっただけだよ』



修也が虹ちゃんみたいな子がタイプなのは、一発でわかったけど…

まさかこんなに早く付き合うとは思わなかったな。


隼人たちに、虹ちゃん自慢をする修也をぼんやり眺める俺…
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