雨アガリ
いつ振りだろうか、
こんな風に2人で歩くのは。
ほんとは気付いてる。
寂しいんだ。
どんどん大きくなってく
恭介を見るのが。
ずっと一緒にいたのに
私だけ取り残されるみたい。
隣にいることよりも、
うしろ姿を見つめることに
慣れてしまったんだ。
恭「おーい、どーした?
さっきからぼーっとして」
リ「・・・・・・別に。
早く雨止まないかなって」
いつもお調子者の恭介が
真剣な顔で黙り込んだ。