媚薬なカクテル【密フェチSS】
 私は彼を指さし、年配のバーテンダーに聞いた。



「彼が作ったカクテル、なんて名前?」

「あれは『アドニス』ですね。シェリーワインがベースのショートカクテルです。お作りしましょうか?」



 ちらりと彼を見たバーテンダーは返事をする。



「――彼に作ってもらえるかしら……」


 うなずいたバーテンダーは、彼を目の前へ呼んでくれた。

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