跪いて、愛を誓って【密フェチSS】
1.
   

遮光カーテンの隙間から射し込む朝日で目が覚めた。

隣には、すやすやと寝息を立てる彼の寝顔が見える。

もう何度も一緒に朝を迎えたけれど、彼がわたしより先に目を覚ますことは一度も無かった。


何もかも、無防備過ぎる。

剥き出しになっている背中も、柔らかな髪についた寝癖も。

わたしの唇の感触に気が付いて、僅かに震える長い睫毛も。


彼は知らない。

わたしがこうして彼と朝を迎える度に、迷っていることを。

何の約束もなく、甘ったるい感情だけで関係を続けていけるほど若くはない。





< 1 / 4 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop