恋。ときどき雨



「今、大事な話してるので

 黙っててください」



「はぁ~?」



とりあえず、無視



「美弥、また落ちると記憶が戻るとか

 バカなこと言って・・・私いなかったら

 またああなってたよ!?」



「あいつ・・・」



「あいつ・・・じゃないでしょ!

 好きならちゃんと見ときなよ!!」



「「好き!?」」



「・・・わるかった」



「それだけ!後よろしく」



ネクタイから手を外し教室を出る



振り返ると、美弥が手を振っていた



その後ろには大騒ぎする先輩たち



「自分のことだとも知らないで・・・」



苦笑しながら、私も手を振りかえした



なんか、今のでスッキリした!



私、他に好きな人がいる・・・



智樹君が、美弥を好きでも・・・

前みたいに嫉妬しないし



憧れの人的な?



今、私の頭の中には

ある人が浮かんでいる



「ダンス、誘ってみようかな・・・?」



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