恋。ときどき雨



泣き止んで、布団から出る



「おはよう。よく眠れた?」



「うん。・・・って、ごめん!!

 こんな遅くまで・・・」



時計を見ると、もう9時・・・



「母さんたち、思った通り帰ってこない

 みたいだよ」



「うん・・・目、腫れてる?」



千里に見せながら

べーっと舌を出す



「大丈夫。リンゴ、食べる?」



受け取ったリンゴを食べる



「・・・・・・私、本当はリンゴ

 食べられないんだよねぇ・・・」



「・・・美弥の家にあったみたいだけど」



「うん。家族が好きで、私は無理」



「そうだったんだ・・・」



「でも・・・・・・」



   シャクッ・・・・・・

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